ーーーー某年、夏頃ーーーー
この日、僕はリア友とクラブへ行く。
地方住みというのもあって
クラブがある街までは
車で2時間走らせないと辿り着かない。
地方というハンデを背負ってるが
女の子と出会うにはここまでしなければ
出会えることはなかった。
この頃の僕は毎週金土はリア友と
2人でクラブへ出撃していた。
ストナンはハードルが高すぎるし、
ネトナンはまだアプリが浸透していないので
ネトナンをやるやつは少なかった。
だから、男女が出会いの場として
合法的にナンパできる場所である
クラブを選んだわけだ。
当時はまだ恋愛初心者だった。
クラブの子をお持ち帰りした事はまだない。
なんなら地蔵しまくりで
金がどんどんと消えていった。
地蔵でお金が飛ぶのはもったいないので
必ずクラブへ入る前は
居酒屋でアルコールを注入してから行く。
地蔵を克服するために
お酒を入れるのは誰しも通る道だろう。
お酒に助けられていた日々が懐かしい。
当然、今は
お酒に頼らなくても地蔵はしない。
いつもクラブへ入る前に立ち寄る
行きつけの居酒屋は大人気だ。
その日は席が空いておらず
カウンター席に通された。
しかし、
カウンター席に通されたおかげで
最高の日になったことは間違いない。
そう、女の子2人のグループが
僕らを挟むように横の席にいた。
リア友
「おいw超ラッキーじゃんw」
マサト
「だなwまあ、まずは飲もうやw」
お互い調子のいいことは言いつつも
地蔵するのでお酒を注入することに。
楽しく飲んでいるとリア友が小声で
「マサト!お前の隣の子
クラブのドリチケ持ってるぞ!」
なんと、僕の隣の女の子2人組が
クラブのドリンクチケットを持っていた。
ドリチケを持っているということは
これからクラブへ行く可能性が高い。
これは、千載一遇のチャンス。
地蔵する僕でも声掛けのフレーズは
何通りも思いつく。
(このあと、クラブっすか?w)
(お姉さん、乾杯しましょ!)
ん〜、どれも弱い。
何の差別化もできていない。
地蔵はするくせに一丁前に
声掛けフレーズには悩む。
これは非モテ特有の悪いところだ。
無意識的に行動しない言い訳を作っている。
この場面で言うなら
「良い声掛けフレーズが
思い浮かばないので声を掛けれません。」
と言い訳している。
違う、そうじゃない。
声を掛けるのにビビっているのを
声掛けフレーズのせいにしている。
だけなのだ。
まだ、脱非モテできていない人や
今の話を聞いてドキッとした人は
今後、注意して自分を観察しよう
言い訳を作りながら悩んでいた時に
リア友がボソッと
「このポテトいらねえな…。」
と、つぶやいた。
それを聞いた瞬間、
頭より先に口が動いた。
「お姉さん、このポテトいります?w」
声掛けの悩んでいたフレーズの中では
最弱中の最弱だ。
差別化もなければ、工夫もない。
今まで何を悩んでいたのだろう
と言いたくなるようなフレーズ。
しっかりと頭で考え
練りに練ったものでないとダメだろ!
と、その瞬間は反省していた。
しかし
「え、いきなりなんですかw」
なんと、オープンしたのだ!
この時、僕は
地蔵は自分が思っているより
簡単に打ち破れる。
自分が作り上げた幻想によって
縛られているのが地蔵なんだ。
と初めて理解することができた。
地蔵克服のきっかけを掴んだ瞬間だ。
そんな余韻に浸る時間もなく、
リア友が軽快にトークを回す。
「お姉さん、さっき見ちゃったんですけど
クラブのドリチケ持ってますよね!」
「え、なんでバレてるの!」
「これからクラブ行く感じですか?w」
「まあ、そうですねw」
やはり、彼女達もクラブへ行くようだ。
楽しくトークが進む内に
自然と担当が明確になっていった。
リア友の担当は
身長が小さかったのでチビ子としよう。
僕の担当は
顔が北川景子に似ていたのでけい子とする。
コンビの時は必ず担当を分けよう。
役割分担をハッキリしておかないと
スムーズにセパレートできない。もし、担当が被ったらお互いが
納得する形で担当分けをしよう。
僕らは阿吽の呼吸で
お互いの好みを理解している。
今回は会話の流れから察することができた。
4人が意気投合したところで
本命のいざクラブへ。
仲良くなった、けい子とチビ子を放置して
クラブ内を散策する選択肢もあった。
だが前提としてまだまだ地蔵するので
そんな事言ってられる余裕はなかった。
全力で目の前の子に行くしかなかったのだ。
とにかく、僕はけい子に対して
ボロが出ないように細心の注意を払った。
彼女は可愛いし、色んな男から
言い寄られていると瞬時に分かったからだ。
1度掴んだチャンスを逃したくないと思い
必死にけい子が望む男を演じた。
いわば、嘘の自信で自分を塗り固めた。
何かイジられようとそれに合わせず
逆に自分からイジり返す。
褒められても当然かのように振る舞う。
女の子に対してマイナスになるような部分は
一切見せないことを徹底した。
初心者ながらこの立ち回りは完璧だった。
けい子も酔っ払ってきて
僕の方に身を委ねるようになってきた。
「よし!これはイケる!」
初のお持ち帰りに興奮していた。
リア友とチビ子の様子を見ると
同じく良い感じになっていた。
そろそろ、頃合いだと思い
クラブの外へ出ることに。
チビ子にも話を通しておき
けい子と2人っきりになることに成功。
無事、何のグダもなくホテルへIN。
僕は初めてナンパで
お持ち帰りすることができた。
何にも変えがたい喜びだった。
そして、抱いた子も可愛い。
これ以上にない最高の結果だった。
自信がついた僕はもう一度会って
けい子と付き合おうと思っていた。
しかし、2回も会うことはなかった。
そう、嘘の自信は見破られていたのだ。
メッキが剥がれ落ちた僕に
魅力を感じなかったのだろう。
一気に天国から地獄に落ちた。
恋愛初心者の僕は
男としての魅力はあったかもしれない。
ただ、その魅力はけい子にとって
一夜で満足するぐらいのものだったのだ。
絶望とともに悔しさもこみ上げた。
「もっと自分に魅力があれば…!」
何回も自問自答し、乗り越えようとした。
この初GETからの転落で
僕の恋愛魂に火がついた。
その後の話は次の機会に。
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僕は3年間のナンパ・恋愛活動で
・経験人数100人超え
・クラブやインスタで逆ナン
・彼女3人、セフレ5人いる生活
・世界的大企業を辞め独立&上京
という生活まで成り上がりました。
「元々陽キャでイケメンなんだろ?」
「どうせモテる素質があったんだろ?」
そう思った方、断じて違います。
僕は小さい頃から
コンプレックスまみれの人間でした。
・陰キャ&コミュ障
・イジメられた過去
・肌が弱く常に肌荒れ
・陰キャすぎて友達0人
などです。
そんな救いようのない非モテの僕が
どうやってモテるまで成長したのか?
の過程を下記の記事で公開しています。
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